なごや環境大学

エコビレッジは生物多様性を守る切り札になりえるか
講師:小柴義明

2010年2月7日
ウイル愛知視聴覚室


静岡県富士宮市、雄大な富士山のふもとで自然と調和した生活を営む大家族がいます。その人たちの名は「木の花ファミリー」。特定の宗教や宗派によらず、世代・血縁を超えて約世帯55人が仲良く助け合い農的共同生活をしています。

 第四回講座は、その中の一人、小柴義明さんをお迎えして、ファミリーの暮らしぶりを紹介していただきました。

 小柴さん御自身は数年前まで、若くして年商数億円というIT関連企業の社長さんでした。会社内の軋れきや自身の病気の末、会社を売却、この地に移り住んだ人です。

 映像を通してファミリーの活き活きと楽しそうな生活の様子を知ることができました。250種類を超える野菜や穀類、10品種のお米を化学肥料や農薬を使わない有機農法で栽培し、鶏やヤギを飼い、味噌や醤油は手作り等々、ほとんどの食材を自給自足し、販売もしています。自らの手で栽培し、手作りされた食べ物は安心な本当のごちそうです。

 血縁を超えた多くの人々が仲良く、助け合い、ある時は共に歌い、活き活きと暮らしている様子は、集団生活に違和感を覚えていた筆者にとっては、目からウロコの落ちるような気持ちでした。エコでピースな暮らし方がここにあるのでは・・・・・・・。

 お金を払えば何でも手に入るわが国は、物にあふれ一見便利で豊かに思えます。けれどその実、エネルギーも食料もほとんど輸入に頼っています、もしも輸入が途絶えたらどうなるのだろう。今の筆者がファミリーの人たちのような暮らし方とは行きませんが、地産地消、旬な物を食べる家庭菜園援農、エネルギーの無駄使いをしない等々、日々の暮らしの中から、自然と調和した生活に近づくことはできると思います。この国がいつかエコヴィレッジならぬエコカントリーにシフトする日もちかいのでは。

                               福原